米Maxim Integrated(マキシム)は、ウエアラブル機器やIoTなどに向けたMCU「MAX32666」を発表した(ニュースリリース)。同社の低消費電力MCU「DARWIN」ファミリーの新製品である。

新製品「MAX32666」の応用イメージ
Maximのイメージ
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 MAX32666のCPUは、最大96MHz動作のFPU付き「Arm Cortex-M4」を2つで構成する。メモリーは、1Mバイトのフラッシュメモリー(2バンク構成に設定可能)、560KバイトのSRAM(うち448KバイトはECC付き)、および16Kバイトのキャッシュ(3面)を集積する。またBLE(Bluetooth Low Energy) 5.2対応の無線通信回路(RF回路含む)を備える。BLE 5.2のスループットは最大2Mビット。長距離レンジモードでは125kまたは500kビット/秒。受信感度は-95dbmで、送信出力は最大+4.5dBmである。さらに、セキュリティーの担保に向けて、128/192/256ビットAESやDES/3DES対応の暗号化アクセラレーター、TRNG(True Random Number Generator)、SHA-2アクセラレーターなどを集積し、楕円曲線デジタル署名アルゴリズム(ECDSA:Elliptic Curve Digital Signature Algorithm)を高速実行できるとする。

 さらに、MAX32666はコイン電池動作用のSIMO(Single Inductor Multiple Output)レギュレーターを集積しており、PMIC(Power Management Integrated Circuit)の外付けなしでの動作が可能だという。このほか、8チャネル入力のΣΔ型10ビットA-D変換器や、USB 2.0を含む各種インターフェース回路などを集積しており、BOMコスト(部品代)を既存の回路に比べて33%削減できるとする。

「MAX32666」などの機能ブロック図
Maximの図
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 MAX32666の動作時消費電流は27.3µA/MHz(キャッシュから実行時、電源電圧3.3V)と低い。パッケージは3.8mm×4.2mmの109バンプWLP(端子ピッチ0.35mm)と121バンプのCTBGAパッケージ(同0.65mm)を用意する。既に量産を開始しており、米国で1000個発注時の価格は1個あたり5.22米ドル。開発用キットとして「MAX32666EVKIT#」を157.50米ドルで用意している。

開発キットの「MAX32666EVKIT#」
Maximの写真
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