米Power Integrationsは、車載充電器(オンボードチャージャー)やトラクションインバーター、車載DC-DCコンバーターなどに向けたフライバックコンバーターIC「InnoSwitch3-AQ」を発売した(ニュースリリース)。疑似共振方式に対応したフライバックコンバーター制御回路や、+750V耐圧のパワーMOSFET、1次側制御回路、2次側制御回路などを1チップに集積した。2次側で検出した信号を1次側に送るフィードバック経路には、誘導(インダクティブ)結合方式を利用した同社独自の「FluxLink」技術を採用した。このため、トランスの追加巻線やフォトカプラーなどが要らない。同社によると、「フライバックコンバーターICでは、業界最高レベルの高い集積度のため、部品点数と基板上の実装面積を最小限に抑えられる」という。

車載用充電器やトラクションインバーター、車載DC-DCコンバーターなどに向けたフライバックコンバーターIC
Power Integrationsのイメージ
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 車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。1次側と2次側の絶縁耐圧は4kVを確保した。入力電圧範囲は+30〜550Vと広い。最大出力電力は、30V入力時に10W、60V入力時に20W、400V入力時に30Wである。ラインレギュレーション(入力電圧変動)特性とロードレギュレーション(負荷変動)特性はどちらも±3%と小さい。変換効率は、90%以上が得られるという。無負荷時の消費電流は最大10mWと少ない。入力の過電圧保護機能や低電圧保護機能、出力の過電圧保護機能、電流制限機能、過熱シャットダウン保護機能などを搭載する。パッケージは24端子InSOP。沿面距離は11mmを確保した。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに販売を開始している。1万個購入時の参考単価は2.75米ドルからである。