米Microchip Technology(マイクロチップ)は、「100BASE-T1(IEEE 802.3bw-2015)」規格に準拠した車載Ethernet向け物理層トランシーバーIC「LAN8770M/LAN8770R」を発売した(ニュースリリース)。1本のシールドなしより対線(UTP)ケーブルを使って最大100Mビット/秒のデータ伝送(全二重通信)が可能で、最大伝送距離は15mである。特徴は、スリープ時の消費電流が15μA(標準値)と少ないことだ。同社独自の省電力技術「EtherGREEN」とパワーマネジメント技術「FrexPWR」を採用することで実現した。同社によると「スリープ時の消費電流は一般的な競合他社品の約1/4であり、業界最少である」という。OPEN Allianceが定めたスリープ/ウェイクアップ仕様「TC10」をサポートする。また、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード1」に準拠する。

100BASE-T1(IEEE 802.3bw-2015)規格に準拠した車載Ethernet向け物理層トランシーバーIC
Microchip Technologyのイメージ
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 パッケージは、実装面積が5mm×5mmの32端子VQFNと、6mm×6mmの36端子VQFNを用意した。どちらもウェッタブルフランク構造を採用する。具体的な応用先は、インフォテインメント用ヘッドユニットやテレマティックス用モジュール、ADAS機器、車載ゲートウェー機器などとする。

 MAC層回路との接続ウンターフェースは、LAN8770MがMIIとRMII、LAN8770RがMIIとRMII、RGMIIである。フィルター機能を内蔵したため、放射電磁雑音(EMI)を抑えられるという。エコーキャンセル機能や信号品質インジケーター(SQI)機能、リセット機能、過熱保護機能、低電圧保護機能などを備える。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに販売を開始している。価格は明らかにしていない。