米Diodes(ダイオーズ)は、アクティブスイッチICの新製品「PI3DPX8112」を発売した。最大データ伝送速度が13.5Gビット/秒(bps)と高い入力信号の経路を切り替えられるため、DisplayPort 2.0規格のUHBR13.5仕様やUHBR10仕様、DisplayPort 1.4規格のHBR3仕様などに準拠する。同社としてUHBR13.5準拠のアクティブスイッチICは今回が初めて。同社従来品で準拠していたのは、最大データ伝送速度が10Gビット/秒のUHBR10仕様までだった。応用先は、モバイルワークステーションやゲーム用ノートPC、ドッキングステーション、PC用モニター、産業用コンピューターなどである。

DisplayPort 2.0規格に準拠したアクティブスイッチIC
(出所:Diodes)
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 新製品は、入力されたDisplayPort信号の経路を切り替えて、2つの出力端子のいずれかから出力する1対2のデマルチプレクサーとして使う。DisplayPort信号のレーン数は4である。リニアイコライザー(CTLE:Continuous Time Liner Equalizer)を内蔵しており、新製品に入力されるまでの信号経路での伝搬損失やシンボル間干渉などを補償する伝搬波形を元の状態に整形して再送出できる。リニアイコライザーの利得は、2つの出力端子ごとにユーザーが設定可能である。利得の選択肢は8レベル。最大利得は、データ伝送速度が6.75Gビット/秒のときに+15dB、4.05Gビット/秒のときに+8.5dBである。

新製品を使った応用回路例
「PI5C3257」はDiodes製の2対1マルチプレクサーICである。(出所:Diodes)
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 電源電圧は+3.3V±0.3V。パッケージは、外形寸法が3mm×6mm×0.8mmの32端子TQFN。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに販売を始めている。5000個購入時の参考単価は1.84米ドルである。

 このほか、最大データ伝送速度が12.0Gビット/秒のアクティブスイッチIC「PI3HDX12212」を併せて発売した。HDMI 2.1規格やHDMI 2.0規格、HDMI 1.4規格などに準拠する。最大13.5Gビット/秒品と同様に、1対2のデマルチプレクサーとして使う。リニアイコライザー回路も内蔵した。パッケージは、外形寸法が3mm×6mm×0.8mmの32端子TQFN。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに販売を始めている。5000個購入時の参考単価は2.22米ドルである。