米Silicon Laboratories(シリコン・ラボ)社は、ソフトウエア無線(SDR:Software Defined radio)に対応した車載用ラジオチューナーIC「Si479x7」を発売した(ニュースリリース)。同社の車載用ラジオチューナーICファミリーである「Si479xx」に含まれる製品だ。アナログのAM/FMラジオ放送に向けたチューナー(レシーバー)のほか、AM帯域とFM帯域、VHF帯域を利用するデジタルラジオ規格「DRM(Digital Radio Mondiale)」に対応したチューナーを搭載した。同社がDRM規格に準拠したラジオチューナーICを製品化するのは「今回が初めて」(同社)という。インドなどで普及している「DRM30」規格と、ロシアや南アフリカで試験的に導入されている「DRM+」規格に対応する。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。車載用インフォテインメントシステムや車載用カーラジオなどに向ける。

ソフトウエア無線に対応した車載用ラジオチューナーIC。Silicon Laboratoriesのイメージ
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 FMラジオ放送の周波数帯域は64M〜108MHz、AMラジオ放送の周波数帯域は520k〜1710kHz。さらに、144k〜288kHzの長波(LW)と、2.3M〜30MHzの短波(SW)に対応する。ラジオ受信用DSPや、英Arm社のプロセッサーコア「Cortex M3」、A-D変換器、RDS/RDBSデモジュレーター/デコーダー、アナログオーディオ信号出力、デジタルオーディオ端子(I2S)、クロック発振器、デジタルI/Qインターフェース、デジタル自動利得制御機能(AGC)、ダイナミックゼロIF(ZIF)I/Q回路などを集積した。

 電源電圧は、アナログ回路部が+3.3V、デジタル回路部が+1.8Vである。チューナー回路を1個集積したシングル品と、2個集積したデュアル品を用意した。シングル品のパッケージは、外形寸法が7mm×7mm×0.85mmの48端子QFN、デュアル品は8mm×8mm×0.85mmの56端子QFNである。チューナー回路全体の基板面積は、シングル品が55mm2以下、デュアル品が79mm2以下に抑えられるという。すでにサンプル出荷と量産出荷を始めている。価格は明らかにしていない。