米Semtech社は、LVDSやUSB 3.x、eSATA、DisplayPortなどの高速インターフェースに向けた静電気放電(ESD)保護ダイオード「RClamp3324P」を発売した(ニュースリリース)。ESDなどによって発生したサージ電圧から、後段の電子回路を保護するダイオードである。4ライン、すなわち2本の差動伝送ラインに対する保護が可能だ。特徴は2つある。1つは、ダイナミック抵抗が0.15Ω(標準値)と低いことだ。「業界で最も低いダイナミック抵抗を実現した」(同社)という。もう1つは、入出力端子-グラウンド間や入出力端子間の静電容量が小さいことである。入出力端子-グラウンド間の静電容量は0.65pF(最大値)、入出力端子間の静電容量は0.40pF(最大値)といずれも小さい。このため最大5GHzまでの高速伝送信号に悪影響を与えることなく、サージ電圧だけを除去できる。

適切なESD保護ダイオードを使わないと、電子回路が破壊される危険性が高まる。今回の新製品はLVDSやUSB 3.xなどに向けたESD保護ダイオードである。Semtechのイメージ
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 ピーク逆動作電圧(VRWM)は+3.3V(最大値)。ピークパルス電流(IPP)は4.5A(最大値)。逆方向漏れ電流は0.05μA(最大値)。クランプ電圧は、パルス電流が1Aのときに+3.5V(最大値)、4.5Aのときに+4.5V(最大値)である。ESD耐圧は、気中放電モデルで±20kV、接触放電モデルで±17kVを確保した。すなわち「IEC 61000-4-2」規格に準拠する。電気的高速過渡現象(EFT)に対する耐圧は4kV(5/50nsパルスのとき)で、「IEEE 61000-4-4」規格に準拠する。雷サージに対する耐量は4.5A(8/20μsパルスのとき)。「IEEE 61000-4-5」規格に準拠する。パッケージは、外形寸法が2.5mm×1.0mm×0.6mmのSGP2510P8である。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。