村田製作所は、無線電力伝送(ワイヤレス給電)機器に向けた金属端子付き積層セラミックコンデンサー(MLCC)を発売した(ニュースリリース)。車載機器に向けた「KCMシリーズ」と、一般電子機器に向けた「KRMシリーズ」を用意した。同社によると、「磁気共鳴方式を採用したワイヤレス給電技術の開発が進んでいる。磁気共鳴方式では、送信側と受信側のそれぞれにコンデンサーを使ってLC共振回路を構成する。この共振コンデンサーには、数kWから十数kWの比較的大きな電力が印加されるため、低損失/低発熱であることや温度や電圧による静電容量の変動が小さいことが求められる」という。今回発売したコンデンサーは、損失が小さく、温度や電圧の印加による静電容量変化が小さいセラミック材料を採用した。さらに金属端子部に低損失材料を採用することで共振用コンデンサーに最適化したとしている。

無線電力伝送機器に向けた積層セラミックコンデンサー、村田製作所の写真
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 静電容量の範囲は15nF〜54nFで、静電容量の許容差は±5%。定格電圧は630Vdc。温度特性は「C0G特性」であり、具体的な静電容量変化率は0±30ppm/℃である。使用温度範囲は−55〜+125℃。外形寸法は、6.1mm×5.1mm×6.2mm。金属端子の幅は0.9mmである。表面実装に対応する。量産は2019年8月に開始する。価格は明らかにしていない。