ニチコンは、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の車載充電器(オンボードチャージャー)に向けたAl(アルミニウム)電解コンデンサー「UYYシリーズ」を開発し、サンプル出荷を始めた(ニュースリリース)。特徴は、定格電圧の範囲が+400〜500Vで、最大動作温度が+125℃とどちらも高いことにある。同社によると、「EVやHEVの走行用バッテリーには、出力電圧が+300〜450Vと高いものが使われ、コンデンサーにはそれに対応した高耐電圧品が求められていた」という。車載充電器のほか、車載エアコンのコンプレッサーなどにも使える。

電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の車載充電器に向けたAl電解コンデンサー
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 今回同社は、これまで培ってきた技術をベースに、素子構造を最適化して高耐圧箔を使うことを可能にすることで高耐圧化を実現した。さらに、「素子内の空隙体積を確保するとともに、座板形状を最適化することで良好なリフローはんだ付け性を得た」(同社)という。静電容量の範囲は9.1μ〜39μF。外形寸法は、直径12.5mm×長さ21mm、直径16mm×長さ21.5mm、直径18mm×長さ21.5mmの3種類を用意した。動作温度範囲は−40〜+125℃である。耐久性は、+125℃において3000時間を保証する(定格電圧印加時)。量産は月産5万個規模で2020年9月に始める予定。価格は明らかにしていない。