米Littelfuse(リテルヒューズ)は、耐圧が+1.7kVと高いSiCショットキー・バリアー・ダイオード(SBD)を発売した。応用先は、産業機向けスイッチング電源や、無停電電源装置(UPS)、太陽光発電用インバーター装置、産業用モーター駆動機器、産業用バッテリー充電器などである。

+1.7kV耐圧のSiCショットキー・バリアー・ダイオード
(出所:Littelfuse)
[画像のクリックで拡大表示]

 Si SBDの置き換えに向ける。「Si SBDの代わりにSiC SBDを使えば、電源回路の変換効率を高められると同時に、放熱や冷却のコストを削減できる。また、スイッチング周波数を高められるため、同じ出力電力ならば体積を小さくでき、同じ体積ならば出力電力を増やせる」(同社)。同社のSiC SBDの既存製品では、耐圧(繰り返しピーク逆電圧、VRRM)は最大+1.2kVだった。既存製品よりも新製品は入力電圧が高い電源回路に使える。また、電源回路内で発生するより大きなサージ電圧/電流に耐えられる。

 新製品の製品シリーズ名は「LSIC2SD170Bxx」。+150℃における順方向電流(IF)が異なる3製品を用意した。最大50Aの「LSIC2SD170B50」と、最大25Aの「LSIC2SD170B25」、最大10Aの「LSIC2SD170B10」である。最大50A品の主な特性は以下の通り。順方向電圧(VF)は+1.8V(+25℃における最大値)。逆方向電流(IR)は5μA(+25℃における標準値)。端子間の電荷量(QC)は353nC(標準値)である。3製品いずれも、パッケージは2端子TO-247。動作接合部温度範囲は−55〜+175℃と広い。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。