ロームは、車載機器や産業機器、民生機器の整流回路や保護回路に向けたショットキー・バリアー・ダイオード(SBD:Schottky Barrier Diode)の新製品を発表した。今回発表したのは全部で24製品。このうち12製品は車載機器向けで、車載用ディスクリート半導体の品質規格「AEC-Q101」に準拠する。残り12製品は民生/産業機器向けである。

ショットキー・バリアー・ダイオード
(出所:ローム)
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今回、PBRシリーズとRBQシリーズに12製品ずつを追加
どちらのシリーズでも追加12製品のうち、6つは車載機器向け。残り6つは民生機器向け。(出所:ローム)
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 車載向け12製品と民生/産業機器向け12製品のどちらも、半数(6製品)は「RBRシリーズ」。残りの半数(6製品)は「RBQシリーズ」である。前者のRBRシリーズは、逆方向電流(IR)を比較的低い値に抑えながら、順方向電圧(VF)を大幅に低減したことが特徴だという。同社従来品「RBxxxシリーズ」と比較すると、順方向電圧(VF)は約25%低い。「電源の高効率化が特に強く求められる車載充電器やノートPCなどに向く」(同社)。

順方向電圧(VF)の比較
「RBRシリーズ」と、「RBxxxシリーズ」を比較した。(出所:ローム)
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 これまでRBRシリーズは128製品を市場投入してきた。今回は実装面積が2.5mm×1.3mmと小さいPMDEパッケージ封止品を12製品追加した。耐圧(逆方向電圧、VR)は30Vと40V、60Vの3種類。それぞれの耐圧品に平均整流電流(IO)が1Aと2Aの製品を用意した。これら6製品すべてに車載機器向けと民生/産業機器向けがある。例えば、耐圧(VR)が30Vで平均整流電流(IO)が1Aの「RBR1VWM30A」は、順方向電圧(VF)が+0.48V(最大値)、逆方向電流(IR)が50μA(最大値)である。

 もう一方のRBQシリーズは、順方向電圧(VF)を比較的低い値に抑えながら、逆方向電流(IR)を大きく削減したことが特徴だという。同社従来品「RBxxxシリーズ」と比較すると、逆方向電流(IR)による逆電力損失を約60%低減した。このため、高温動作時に発生する熱暴走のリスクを軽減できる。「自動車のパワートレーン向けECUやLEDヘッドランプ、産業機器の電源に向く」(同社)。

逆方向電流(IR)による逆電力損失の比較
「RBQシリーズ」と、「RBxxxシリーズ」を比較した。(出所:ローム)
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 これまでRBQシリーズは26製品を市場投入してきた。今回は、耐圧が100Vと高い12製品を追加した。パッケージは、実装面積が6.1mm×6.6mm(端子部を含まない)のTO-252と、9.0mm×10.1mm(端子部を含まない)のTO-263Sの2種類。それぞれのパッケージ封止品に、平均整流電流(IO)が10Aと15A、20Aの3製品を用意した。これら6製品すべてに車載機器向けと民生/産業機器向けがある。例えば、平均整流電流(IO)が10AのTO-252封止品「RBQ10BGE10A」は、順方向電圧(VF)が+0.77V(最大値)、逆方向電流(IR)が80μA(最大値)である。

 今回追加した24製品すべて、現在、量産中である。サンプル品の参考単価は55円(税込み)からである。