米Maxim Integrated(マキシム)は、1-WireとI2C/SPIの間を橋渡しするブリッジIC「DS28E18」を発売した(ニュースリリース)。1-Wireは、信号ラインとグラウンドラインの2つのラインで低速データを伝送するバス技術である。同社によれば、「信号ラインが4本のI2C、もしくは6本のSPIを1-Wireに置き換えれば、信号ライン数を削減できる」という。さらに伝送距離は、外付け部品を使わずに最大100mが得られる。「I2CとSPIで100mの伝送距離を実現する場合は、エキステンダーICもしくはスイッチICが5つ必要だった。このため1-Wireを使えばコストを削減できるほか、ソフトウエア開発を不要にできる」(同社)という。接続ノード数については、今回の新製品を使えば、ホストマイコンの1本のプログラマブル入出力端子だけで最大20個のノードを接続できる。ビルや工場、農場などのリモート・センサー・ネットワークに向ける。

1-WireとI2C/SPIの間を橋渡しするブリッジICの応用例
農場でのリモート・センサー・ネットワークである。Maxim Integratedのイメージ
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 新製品はSRAMを集積しており、その中に512バイトの命令シーケンサーを用意した。このため、複数のI2C命令とSPI命令をロードすることが可能だ。命令がロードされると、ホストマイコンは新製品に対して命令を送り、シーケンスを実行する。その後、新製品はI2Cノード、もしくはSPIノードからデータを収集し、読み取る。1-Wireに接続した各ノードには、新製品から電源を供給する。データ伝送速度は標準モードの場合に11kビット/秒、オーバードライブモードの場合に90kビット/秒である。接続するI2Cノードの動作周波数は100kHzと400kHz、1MHzに、SPIノードは最大2.3MHzに対応する。ID番号を格納するセキュアな64ビットROMを内蔵した。

 電源電圧は+2.97〜3.63V。パッケージは、外形寸法が2mm×3mm×0.75mmの8端子TDFN。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに販売を始めている。1000個以上購入時の米国での参考単価は2.64米ドルである。このほか評価キット「DS28E18EVKIT#」を用意した、参考単価は89.25米ドルである。