独TRINAMIC Motion Control(トリナミック・モーション・コントロール)は、3相MOSFETゲートドライバーICの新製品「TMC6140-LA」を発売した ニュースリリース 。新製品を使うことで、モーター駆動回路の部品点数を半分に減らせるという。電動工具やロボット、産業用モーター、繊維機械、冷却ファンなどに搭載するブラシレス直流(BLDC)モーターやサーボモーター、永久磁石同期モーター(PMSM)の駆動に向ける。

モーター駆動回路の部品点数を半分に減らせる3相MOSFETゲートドライバーIC
モーター駆動回路の部品点数を半分に減らせる3相MOSFETゲートドライバーIC
(出所:TRINAMIC Motion Control)
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 「新製品に、3相分のローサイド電流検出アンプと降圧型DC-DCコンバーター回路を集積したため、モーター駆動回路の部品点数を半減させられる。さらに集積度が高いため、電力効率を30%高められる」(同社)という。一般的な3相MOSFETゲートドライバーICは、これらの回路を外付けする必要があった。なお、TRINAMICは、2020年5月に米Maxim Integrated Products(マキシム・インテグレーテッド)に買収され、Maximの子会社になっている。

 今回の新製品に内蔵した、3相分のローサイド電流検出アンプは、モーターの制御に必要なフィードバック情報と、動作診断用情報を取得する役割を担う。降圧型DC-DCコンバーター回路の出力電圧は+3.3Vで、最大出力電流は0.5Aである。外付けマイコンの入出力インターフェース部などへの電力供給に使う。 

新製品の内部ブロック図と応用回路
新製品の内部ブロック図と応用回路
(出所:TRINAMIC Motion Control)
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 3個のハイサイドMOSFETと、3個のローサイドMOSFETを外付けして新製品を使用する。ハイサイド・ゲート・ドライバー回路とローサイド・ゲート・ドライバー回路はそれぞれ3個ずつ集積されている。外付けするMOSFETの性能に依存するが、「モーターに対して最大100Aの駆動電流を供給できる」(同社)。外付けMOSFETへの駆動電流は、端子設定によって、最大1.0Aと最大0.5Aのどちらかを選べる。

 電源電圧範囲は+5~30V。通常動作時の消費電流は6mA(最大値)。低消費電力モードを2つ用意しており、「ロー・パワー・モード1」の消費電流は1.25mA(最大値)、「ロー・パワー・モード2」は0.25mA(最大値)である。パッケージは、実装面積が5mm×6mmの36端子QFN。動作接合部温度範囲は−40~+125℃。すでに販売を始めている。1000個以上購入時の米国での参考単価は2.68米ドルである。