パテント・インテグレーション(東京・千代田)は、企業ごとの特許動向や技術動向をまとめた「Patent Integration Report」の提供を開始した。各国の特許庁が発行した特許データに基づいて同社が集計・分析したもの。分析データやグラフは、CSV・TSV形式でファイル出力する他、画像としても保存でき、社内資料や各種プレゼンテーション資料などで使える。

 特許検索・分析サービス「パテント・インテグレーション」として提供する。同サービスは、日米欧中の4500万件以上の特許公報を収録した特許データベースに加えて、特許データベースと連動した分析支援機能を用意しており、Webブラウザーから利用できる。Patent Integration Reportでは、企業ごとに[1]保有特許の全体俯瞰、[2]同業・競合企業の特許件数推移、[3]上位共願人との特許共願推移、[4]重要特許情報の4つの情報を提供する。

[1]では、各企業の保有特許の全体像を「パテント・ランドスケープ」として可視化する(図1)。キーワードに関連するそれぞれの特許出願状況をヒートマップで表現しており、赤色に近い領域ほど多くの特許を出願していることを示す。出願年で絞り込めば過去の出願傾向、すなわち注力してきた技術領域の変遷を見られる。

図1:保有特許の全体を俯瞰する「パテント・ランドスケープ」
トヨタ自動車の例(以下、同)(出所:パテント・インテグレーション)
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[2]では、その企業と同業競合企業10社について、過去20年間における特許件数推移を確認・比較できる(図2)。具体的には、「件数推移」(公開+登録/公開公報/登録公報/公開、登録)と「累積件数」(直近5年/直近10年/全期間)、「シェア」(全件・直近5年/全件・直近10年/全件・全期間)をグラフで表示。これらにより、研究開発活動の動向を同業他社との比較で捉えられる。

図2:同業・競合企業 特許件数推移
件数推移(公開、登録)をグラフ表示したもの(出所:パテント・インテグレーション)
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[3]は、その企業の上位共願企業に関する情報(図3)。上位共願企業の特許出願の推移を[2]と同様にグラフ表示する他、上位数社については共願傾向の詳細をまとめている。共有特許の件数推移から、その企業の他社との連携状況を確認できるという。

図3:上位共願人 特許共願推移
過去20年間における上位共願企業20社の特許出願件数推移(公開+登録)をグラフ表示したもの(出所:パテント・インテグレーション)
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[4]としては、その企業が保有する特許のうち「被引用回数」「被無効審判請求数」「被異議申立数」「被閲覧請求数」「被情報提供数」が多い特許に加えて、最近、無効審判請求・異議申立・閲覧請求・情報提供された特許を一覧で表示する(図4)。特許情報は、特許庁の特許標準データに基づく。

図4:重要特許情報
直近3年間に第三者から異議申し立てされた特許の一覧(出所:パテント・インテグレーション)
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 Patent Integration Reportは、ユーザー登録なし、かつ無料で利用できる。パテント・インテグレーション全体の利用料金は、ビジネス目的での個人利用が8000円/月(8万円/年)、企業での利用が24万円/年から、学生・公的研究機関勤務者の個人利用が4800円/月(4万8000円/年)。14日間の無料試用期間を設けている。