日産自動車は2021年8月27日、三菱自動車と共同開発する軽の電気自動車(EV)を22年度初頭に日本国内で発売すると発表した()。軽では電池の搭載空間が限られる中、容量として20kWhを確保する考えだ。過去に三菱自動車が開発した軽EV「i-MiEV」の最大16kWhに対して25%増に達する。消費者の実質購入価格は約200万円からとなる見込み。

図 日産自動車の軽コンセプトEV「IMk」
図 日産自動車の軽コンセプトEV「IMk」
19年開催の東京モーターショーで公開したもの。次期軽EVとの関連がささやかれている。(出所:日産自動車)
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 新型の軽EVは、日産と三菱自動車の合弁会社NMKVで企画・開発を進めている。満充電の航続距離(以下、航続距離)は公表していないが、日産は「安心して日常で使用できる航続距離を確保する」とした。

 電池の搭載容量は大体、高級EVで90~100kWh、量産EV(登録車)で40~60kWhほどである。一方で軽自動車は搭載空間が限られているため、そこまで容量の大きな電池を搭載できない。20kWhというのは、軽EVとしては妥当な水準といえそうだ。

 EVに詳しい専門家は日経クロステックの過去の取材で「電池のエネルギー密度は上がっている。軽自動車でも20kWhくらいの電池は積めるだろう」と推測していた。なおi-MiEVの最終モデルは衝突安全性への対応からサイズが大きくなり登録車となったが、16kWhの電池を搭載した場合の航続距離(JC08)は164kmとされていた。

 軽EVは、電池の耐久性という面では厳しくなる方向だ。電池容量が少ないため電池の充放電を頻繁に繰り返すことになる。

 日産によると、この軽EVは、軽自動車の概念を覆すEVならではの力強い加速と、滑らかな走り、高い静粛性を兼ね備えるモデルという。さらに、運転支援技術をはじめとする、様々な先進技術も搭載するとしている。