TDKは、車載用Ethernetに向けたバリスター「AVRH10C101KT1R1NE8」を発売した(ニュースリリース)。静電気放電(ESD)などによるサージ電圧から、車載用Ethernetに接続された車載機器を保護する用途に向ける。対応するEthernet規格は「1000BASE-T1」である。外形寸法は1.0mm×0.5mm×0.5mmのいわゆる「1005サイズ品」である。「同様の性能を持つ当社従来品に比べると、体積を75%削減した」(同社)という。静電容量は1.1pF±0.3pFと小さい。このため高速な伝送信号への影響を最小限に抑えられる。高精度な積層技術を活用することで低容量を実現したとしている。車載用受動部品の品質規格である「AEC-Q200」に準拠する。

車載用Ethernetに向けたバリスター。TDKの写真
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 バリスターは、一定値以上の電圧が印加されると抵抗値が急減する受動部品である。高速なデータ伝送ラインとグラウンドの間に挿入して使用する。新製品のバリスター電圧は+110V(1mA時の標準値)。最大許容回路電圧は+70V。最大クランプ電圧は+190V(8μ/20μsのパルス信号のとき)。最大サージ電流は300mA(8μ/20μsのパルス信号のとき)。エネルギー耐量は7mJ。ESD耐圧は、接触放電モデルのときに8kVを確保した。使用可能な温度範囲は−55〜+150℃と広い。量産はすでに2019年3月から開始している。量産規模は月産2000万個。サンプル価格は15円(税別)である。