米AMD(Advanced Micro Devices)は、プライベートイベント「AMD EPYC Horizon」(米国サンフランシスコでに2019年8月7日に開催)において、サーバー向けマイクロプロセッサーの新製品として「第2世代EPYCプロセッサー」を正式発表した(ニュースリリース1)。同社は新製品のMPUについて、予告編とも言える発表を複数回、行ってきた(関連記事1関連記事2)。今回、いよいよ正式発表の運びとなった。

第2世代EPYCを発表するCEOのLisa Su氏
(写真:筆者)
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 第2世代EPYCは開発コード名が「Rome」のMPUで、台湾TSMCの7nmプロセスで製造するダイ「CPU Chiplet」を最大8個と、米グローバルファウンドリーズ(GLOBALFOUNDRIES)の14nmプロセスで製造するダイ「I/O Chiplet」をMCM(Multi-Chip Module)の形で混載する。サーバー向けワークロードの場合、第1世代EPYCと比較してIPC(Instruction Per Cycle)を最大23%向上させたという。加えて、コア数を最大2倍(64コア/128スレッド)にした上、L3キャッシュを従来の4倍(最大で256Mバイト)集積することで、「消費電力をほぼ維持しながら大幅に性能を改善し、さまざまなワークロードにおいてTCO(Total Cost of Ownership)を従来の半分に抑えられる」と同社は説明する。

 AMDのこの発表に合わせて、主要サーバーメーカーが第2世代EPYCの採用状況を明らかにした。例えば、米HPE(Hewlett Packard Enterprise)は、サーバー「ProLiant DL385/DL325」で第2世代EPYCをサポートする。米デルEMC(Dell EMC)は製品出荷を予定していることを表明し、中国レノボ(Lenovo)は第2世代EPYCを搭載したサーバー「ThinkSystem SR655/SR635」の出荷を2019年8月7日から始めた。また米マイクロソフト(Microsoft)は第2世代EPYCを利用して「Azure」仮想マシン「HBv2」のサービスを同日より開始した。さらに今回のイベントでは、第2世代EPYCが「Google Cloud Compute Engine」や「AWS」などにも採用されたことや、米クレイ(Cray)が第2世代EPYCを搭載したHPCシステムを米空軍に納入することも発表された。

MicrosoftのHBv2用サーバー
2ソケット構成向けの第2世代EPYCを搭載する(写真:筆者)
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