米Microchip Technologyは、チップスケール原子時計(Chip Scale Atomic Clock)モジュールの新製品「SA65 CSAC」を2021年8月18日(現地時間)に発表した ニュースリリース 。米Microsemi(マイクロセミ)時代の16年に発表した製品「SA.45s CSAC」*に比べて、動作/保管温度範囲が広がり、利用できるケースが増えた。

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新製品の「SA65 CSAC」と応用イメージ
新製品の「SA65 CSAC」と応用イメージ
(出所:Microchip Technology)
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 軍用および産業用システムに向ける。同社によれば、CSACを使うことで、GNSS(全球測位衛星システム)の信号にアクセスできない場合でも、正確なタイミングを安定して維持できるという。既存のSA.45s CSACと比較して、新製品は温度範囲が広がった。動作温度範囲は既存品の-10~+70℃から新製品では-40~+80℃に、保管温度範囲は既存品の-55~+100℃(または-55~+85℃)から新製品では-55~+105℃にそれぞれ拡大した。また、ウオームアップ時間が短縮した。新製品の-40℃におけるウオームアップ時間は2分間で、既存品より33%短縮したという。

 このほかの主な仕様は新製品と既存製品で同じである。例えば、モジュールの寸法は40.64mm(1.6インチ)×35.306mm(1.39インチ)×11.43mm(0.45インチ)で同じ。消費電力は共に120mW以下としている。発振周波数の10MHz、出荷時の周波数偏差の±5.0×10−11は既存製品と同じである。なお、新製品の電源電圧は3.2~5.1V(推奨電圧3.3V)とする。

 SA65 CSACは同社直販サイトで販売予約中。出荷は21年11月19日の予定。1~9個購入時の単価は5756.75米ドルである(記事執筆時点)。