米Power Integrations(パワー・インテグレーションズ)社は、電源回路などの相間に接続するXコンデンサーに充電された電荷を自動的に放電させるIC「CAPZero-3」を発売した(ニュースリリース)。白物家電や家電機器などに向けた安全規格である「IEC 60335」に準拠する。これは、電気的な危険からユーザーを保護するために、交流(AC)電源を遮断してから1秒未満で入力ラインとグラウンドの間の電圧を34V未満に放電することを求めたものだ。新製品は、交流電源が遮断されると、放電抵抗を介してXコンデンサーの電荷を自動的に放電する。交流電源が接続されるとXコンデンサーから放電抵抗に流れる電流を止める。同社によると、「新製品を採用することで、EMIフィルターの設計を簡素化できると同時に、大容量のXコンデンサーの使用が可能になる。このため、従来と同じ消費電力でEMIフィルターを構成するインダクターを小型化できる」という。

Xコンデンサーに充電された電荷を自動的に放電させるIC。Power Integrationsのイメージ
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 2個の放電抵抗(R1とR2)と、1000V耐圧のパワーMOSFETを1チップに集積した。システム入力ヒューズの前段、もしくは後段のどちらにも配置できる。対応するXコンデンサーの静電容量範囲は100n〜6μF。放電抵抗(R1とR2の合計)は54Ω(最小値)である。交流電源切断の検出時間は22ms(標準値)。ドレインの飽和電流は6.3mA(最小値)。消費電力は230VAC入力時に最大5mWと少ない。パッケージは8端子SOP。沿面距離は4mmを確保した。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は0.31米ドルである。