米Texas Instruments(TI)社は、充電の修了を判定する終端電流が20mAと少ないLiイオン2次電池用充電IC「BQ25619」を発売した
(ニュースリリース)。Liイオン2次電池のほか、Liポリマー2次電池にも適用できる。同社によると、「競合他社の終端電流は通常60mA以上である。20mAという終端電流は業界最小。このため、電池駆動時間を7%延ばすことができる」という。さらに、出荷モードにおけるLiイオン2次電池からの漏れ電流が6μAと少ないため、使用可能な状態で管理する電子機器の保管期間を2倍に延ばせるとする。補聴器やワイヤレスイヤホン、ワイヤレスイヤホン用充電ケース、ネットワークカメラ、小型医療機器などに向ける。

終端電流が「業界最小」のLiイオン2次電池用充電IC。Texas Instrumentsのイメージ
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 同期整流方式に対応した昇圧型DC-DCコンバーターで構成した充電ICである。ハイサイドスイッチとローサイドスイッチを集積したほか、Liイオン2次電池との接続をオン/オフするスイッチも集積した。ACアダプターなどからの入力電圧の範囲は4〜13.5Vで、最大定格は22Vである。昇圧型DC-DCコンバーターのスイッチング周波数は1.5MHz。このため外形寸法が2.5mm×2.0mm×1.0mmと小さいインダクターが使える。効率は0.5A出力時に95.5%、1A出力時に94.5%。充電電圧の誤差は±0.5%である。JEITAが定めた充電プロファイルに準拠しており、充電電圧や充電電流、入力電流、温度のしきい値などをI2Cインターフェースを介して設定できる。入力電流の設定範囲は100mA〜3.2Aで、100mA刻みで設定できる。米Intel社が定める充電アーキテクチャーである「Narrow VDC(NVDC)」に対応する。

 パッケージは、外形寸法が4.0mm×4.0mm×0.75mmの24端子WQFN。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃。1000個購入時の米国での参考単価は1.45米ドル。より外形寸法が小さい30端子WCSP封止品もを開発中で、2019年第3四半期中に販売を開始する予定だ。このほか、評価モジュール「BQ25619EVM」も用意している。米国での参考単価は99米ドルである。