TDKは、車載LEDヘッドライトを駆動する電源回路に向けたインダクター「SPM-VTシリーズ」を開発し、2019年9月に量産を開始する(ニュースリリース)。同社独自の金属磁性材料を採用した。このため、フェライトコア材料を使う同社従来品「CLF-NI-Dシリーズ」と比較すると、外形寸法が小さいながらも直流重畳特性が高く、定格電流は約2〜3倍大きいという。車載用受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠する。車載LEDヘッドライトのほか、車載用電子制御ユニット(ECU)の電源回路などにも使える。

車載LEDヘッドライトに向けた電源用インダクター。TDKの写真
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 外形寸法やインダクタンスなどが異なる3製品を用意した。「SPM7054VT-470M-D」は外形寸法が7.5mm×7.0mm×5.4mmで、インダクタンスは47μHである。インダクタンスの誤差は±20%。直流抵抗は162mΩ(最大値)。インダクタンスが初期値から30%低下した場合の定格電流(Isat)は4.7A。温度が40℃上昇した場合の定格電流(Itemp)は2.5Aである。「SPM10065VT-1R0M-D」は外形寸法が10.5mm×10.0mm×6.5mmで、インダクタンスは1.0μHである。インダクタンスの誤差は±20%。直流抵抗は2.4mΩ(最大値)。定格電流(Isat)は36.6A。定格電流(Itemp)は22.9A。「SPM12565VT-150M-D」は外形寸法が13.0mm×12.5mm×6.5mmで、インダクタンスは15μHである。インダクタンスの誤差は±20%。直流抵抗は20.9mΩ(最大値)。定格電流(Isat)は14.2A。定格電流(Itemp)は8.5Aである。

 3製品いずれも、動作温度範囲は−55〜+155℃。車載LEDヘッドライト用途に求められる耐熱性をクリアできるという。サンプル価格は、SPM7054VT-470M-Dが100円、SPM10065VT-1R0M-Dが200円、SPM12565VT-150M-Dが300円である。