米Infineon Technologies(インフィニオン)は、SiC(炭化ケイ素)パワーMOSFETを搭載した、モーター駆動用3相インバーターの評価ボード「EVAL-M5-IMZ120R-SIC」を発売した(ニュースリリース)。同社の評価ボード群「MADK(Modular Application Design Kit)」に含まれる製品である。最大7.5kW出力の3相モーターを駆動できる。サーボボーターを搭載する産業機器などに向ける。同社によると、「Siパワー半導体を使う場合に比べて、パワー半導体の電力損失を最大で80%削減できる。このため冷却ファンが不要になり、メンテナンスに費やす労力を大幅に軽減できる」という。

SiCパワーMOSFETを搭載したモーター駆動用3相インバーター評価ボード
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 SiCパワーMOSFETには、3端子TO-247パッケージに封止した同社の+1200V耐圧品「IMW120R045M1」を採用した。オン抵抗は、ゲート-ソース間電圧が+15Vのときに45mΩ(標準値)と小さい。このSiCパワーMOSFETを駆動するのが同社の+1200V耐圧絶縁型ゲートドライバーIC「1EDI20H12AH」である。このほか評価ボードには、整流用ダイオードブリッジ回路や、電流検出に向けた絶縁型A-D変換器(ΔΣ型)、DCリンクの電圧検出に向けた絶縁型A-D変換器(ΔΣ型)、EMIフィルターなどを搭載した。なお発売した評価ボードを使うには、32端子コネクター「M5」を搭載した制御ボードを接続する必要がある。例えば、同社の「XMC DriveCard 4400」や「XMC DriveCard 1300」などが使える。

 AC(交流)入力電圧範囲は340〜480VAC。モーターのピーク出力電力は11kWである。DC(直流)リンクの電圧範囲は+530〜670V。スイッチング周波数は標準値が10kHzで、最大値が100kHzである。評価ボードは、1.6mm厚のFR4基板を採用しており、面積は259mm×204mmである。動作温度範囲は0〜+50℃。すでに販売を開始している。参考単価は726.03米ドル。なお回路図や、部品表、レイアウトデータ(Gerber形式)などの情報は、同社のホームページからダウンロードできる。