地上走行と飛行が可能な「空飛ぶクルマ」を手掛ける米Terrafugia(テラフージア)は2021年9月7日(米国時間)、ドローン事業に参入すると明らかにした。事業ブランドを「Commaris」とする。同日から開催した「Commercial UAV Expo」(米国ラスベガス、21年9月7~9日)に合わせて機体「SEEKER」を披露した。特徴は飛行時間が3時間以上と長いことである。電力施設やガス施設、鉄道といったインフラ、農業、マッピング、セキュリティーなどにおける検査や監視の用途に向ける。

テラフージアの「Commaris」ブランドのドローン「SEEKER」
(出所:テラフージア)
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 モジュール型の構造を採用し、ある程度分解した状態で運搬し、組み立てて利用できる。組み立てや分解にかかる時間は3分以内だという。巡航速度は最高時速60マイル(約97km)。ウイングスパン(翼幅)は15フィート(約4.6m)である。ペイロード(可搬重量)は10ポンド(約4.5kg)で、検査用のさまざまなセンサーを搭載できるとする。

 騒音が小さい点も特徴にうたう。地上から500フィート(約150m)の高さで飛行する際は、地上からはほぼ無音とする。

 テラフージアは2006年に創業した。同社は、中国Geely Automobile(吉利汽車)やスウェーデンVolvo(ボルボ)、英Lotus(ロータス)などを傘下に収める中国Zhejiang Geely Holding Group(浙江吉利控股集団)に2017年に買収された。