米ON Semiconductor(オンセミ)社は、Power over Ethernet(PoE)規格である「IEEE802.3bt」に準拠した受電機器(PD:Powered Device)用制御IC「NC1095/NC1096」を発売した(ニュースリリース)。IEEE802.3bt規格の規定通り、LANケーブルを介して90Wの電力供給が可能だ。さらに同社の独自仕様として最大100Wの電力供給にも対応する。従来のPoE規格である「IEEE802.3af」と「IEEE802.3at」にも準拠する。IEEE802.3af規格の最大供給電力は15.4Wで、IEEE802.3at規格は最大30Wである。IoTエンドポイント機器などに向ける。具体的な応用先は、スマートセンサーやビルオートメーション機器、コネクテッド照明機器、高解像度の監視カメラ、無線通信用アクセスポイント、通信機器、デジタルサイネージ機器などである。

「IEEE802.3bt」規格に準拠した受電機器(PD)用制御IC。ON Semiconductorのイメージ
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 NC1095とNC1096はどちらも、PoE規格に対応した受電機器に必要な機能を1チップに集積した。具体的には、給電機器(PSE:Power Sourcing Equipment)の検出機能や、自動クラシフィケーション(分類)機能、電流制限機能、VPORTモニター機能などである。ホットスワップ(活線挿抜)用FETについては、NC1095は外付けで用意する必要があるが、NC1096は内蔵した。内蔵したFETのオン抵抗は70mΩである。

 突入電流に対する電流制限値は110mA(標準値)。等価検出抵抗の範囲は23.7k〜26.3kΩ。オープンドレイン形式のパワーグッド信号インジケーター機能を備える。保護機能としては、過電流保護と過熱保護を用意した。NC1095のパッケージは16端子TSSOP、NC1096は放熱パッドが付いた16端子TSSOP。動作温度範囲は−40〜+125℃。価格は明らかにしていない。