米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)は傘下の高級食品スーパー「Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)」に、精算作業を不要にできる同社の「レジレス(レジなし)」技術「Just Walk Out」を適用する。2021年9月8日(米国時間)に明らかにした。22年にオープン予定の米国内の2店舗で導入を始める。

ホールフーズの店舗
ホールフーズの店舗
(出所:アマゾン)
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 このレジレス技術は、本社を構える米国・シアトルにある直営の小型店舗「Amazon Go」から導入が始まった。2020年に外部提供を開始してから、いくつかの店舗で採用されている。ホールフーズ・マーケットで採用するのは今回が初めてである。当初は2店舗だけだが、結果次第ではさらに導入店舗を増やす見込み。ホールフーズ・マーケットは米国やカナダ、英国に500店舗以上を構えている。ホールフーズでの採用を契機に、アマゾンのレジレス技術が一気に広まる可能性がある。

 Just Walk Out技術によるレジレス決済の主な流れは以下の通り。まず、顧客がスマートフォンに専用アプリ(アプリケーションソフトウエア)をダウンロードした後、店内にあるゲートにアプリ画面の2次元コードをかざす。これがユーザー認証になる。続いて、入店した(ゲートの中に入った)顧客を、店舗内にあるカメラの画像認識などで認識。さらに、顧客がどのような商品を買い物かごや袋に入れたかを識別し、それらの情報をアマゾンの顧客IDとひも付ける。こうして、顧客が退店する(ゲートの外に出る)とオンラインで自動決済される仕組みだ。ホールフーズ・マーケットでは、アマゾンのアプリかホールフーズ・マーケットのアプリを利用する。

 アプリ以外の方法でもレジレス決済を可能にする。大きく2つある。1つは、手のひらを専用端末にかざして生体認証する「Amazon One」で入店する。もう1つは、アマゾンの顧客IDとひも付けられたクレジットカード、あるいはデビットカードを利用して入店する方法である。このほか、現金やプリペイドカードなどを利用したい顧客に対しては、セルフレジを用意する。なお、店舗は無人ではなく、顧客の入退店やセルフレジなどをサポートする人員を配置する。