電動工具大手の工機ホールディングス(工機HD、東京・港)は2020年9月9日、同社「HiKOKI(ハイコーキ)」ブランドから新型の電動バンドソーを発売した。名称は「CB 3612DA」。着脱式のリチウムイオン電池を搭載したコードレス式で、主にプロ用のモデルだ。モーターと3段の減速ギアを組み合わせて、同社従来モデル比で約6倍の切断速度を実現した。効率よく作業できる。価格は、電池や充電器の同梱モデルで10万9000円(税抜)である。

工機ホールディングス(HD)が2020年9月9日に発売した新型の電動バンドソー「CB 3612DA」。写真は定置式スタンドに組み付けた状態。(出所:工機ホールディングス)
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 バンドソーは、一方向に回転する帯状の刃によって、形鋼材、パイプ材などの軟鋼材やステンレス材を切断する工具だ。工機HDの新型は、「小型で高効率品」(同社)とうたうブラシレスモーターを、寸法が異なる3種類のギアで減速して刃の回転トルクを高めた。外径114.3mm、厚さ4.5mmの配管用鋼管「SGP100A」を約20秒で切断できる。モーターの動力をチェーンで刃に伝える従来品は、約120秒かかっていた。

 従来品は電圧100Vの電源コード式だったが、切断性能を高めたことで、電圧36Vのコードレス式として使い勝手を向上した。「コードレス化によって狭い作業空間で取り回しやすくなり、コードに足が引っかからず安全にもなる」(同社マーケティング・コミュニケーション室広報の仲山直見氏)という。主に工場や解体現場での使用を想定する。

 製品寸法は全長500×全幅139×全高305mm。最大切断能力は、丸パイプで外径120mm、角パイプなら127×120mmである。質量は電池搭載時で7.2kgだ。電池は出力1080Wの同社「マルチボルト」シリーズを採用し、他電動工具と共通化している。約25分で満充電になる。