NECソリューションイノベータ(東京・江東)は、不良品や異物をプロジェクションマッピング技術でマーキングし、生産ライン上で追跡するサービス「NEC AI・画像活用見える化サービス / 動的マーキングオプション」を開発した(図1)。人工知能(AI)が「不良品」「異物」と判定した対象物を直接マーキングし、取り除きやすくする。生産ラインの品質や進捗の見える化を支援する「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」のオプション機能として、主に食品製造業向けに提供を開始した。

図1:「NEC AI・画像活用見える化サービス / 動的マーキングオプション」の利用イメージ
(出所:NECソリューションイノベータ)
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* NECソリューションイノベータのニュースリリース:https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20200902/index.html

 同 生産管理・検査支援サービスでは、生産ラインで撮影した動画をAIがリアルタイムに分析し、製品の個数や良品/不良品(2級品)の判定結果を可視化する。さらに、その結果をクラウドへ送信して蓄積・管理するとともに、グラフ表示で見える化する。遠隔からでも現場の状況を把握できるので、在宅勤務への対応も可能。熟練者のノウハウをAIに学習させれば、品質基準の明確化も図れる。

 既存の設備に市販のネットワークカメラを設置し、画像解析用のパソコンを用意するだけでシステムを構築できる。このため、低コストかつ短時間でサービスを導入できるという。

 動的マーキングオプションは、プロジェクターの光が不良品や異物などの対象物をリアルタイムにマーキングし、生産ラインのスピードに合わせて追跡する(図2)。これによって検査作業や仕分け作業にかかる負荷を軽減できる上、経験の浅い作業者の育成も図れる。導入の際は、生産ラインの設備を変えることなく、生産管理・検査支援サービスの構成機器に市販のプロジェクターを追加するだけで済む。

図2:「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」と「同 / 動的マーキングオプション」の連携イメージ
(出所:NECソリューションイノベータ)
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 価格は、生産管理・検査支援サービスの導入費用が40万円(税別、以下同じ)から、1カ月当たりの利用料が19万8000円から。動的マーキングオプションは、導入費用が30万円から、1カ月当たりの利用料は5万円から。ネットワークカメラやパソコン、プロジェクターは別途、用意する必要がある。