ロームは、逆方向電流(IR)が少ないショットキー・バリアー・ダイオード「RBxx8シリーズ」に、+200V耐圧品「RBxx8BM200/RBxx8NS200」を追加した(ニュースリリース)。すでにサンプル出荷を始めており、量産は2019年9月に月産100万個体制で始める予定だ。電気自動車やハイブリッド車などに搭載するパワートレーンのほか、産業機器向けインバーター装置や電源装置などに向ける。車載用ディスクリート半導体の品質規格「AEC-Q100」に準拠する製品も用意している。

新製品で+200V耐圧のファスト・リカバリー・ダイオードを置き換えることで、順方向電圧降下を約11%低減できる。ロームの資料
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 同社によると、「これまでRBxx8シリーズでは、+150V耐圧品を用意していたが、電気自動車やハイブリッド車などに搭載するパワートレーンでは、高機能化に加えて信頼性に対する要求が厳しくなっているため、高耐圧化が求められていた」という。今回は、逆方向電流(IR)を削減することで+200Vへの高耐圧化が可能になった。この結果、これまで+200V耐圧が必要な車載用途で使われていた整流ダイオードやファスト・リカバリー・ダイオードを置き換えられ、順方向電圧降下(VF)を大幅に低減できるようになる。順方向電圧降下はそのまま電力損失になるため、消費電力の削減を実現できる。新製品の順方向電圧降下は0.86V(最大値)である。「ファスト・リカバリー・ダイオードと比較すると約11%低減できる」(同社)という。

 今回はTO-252(DPAK)封止品を4製品、TO-263S(D2PAK)封止品を4製品の8製品を用意した。いずれも2素子入りで、カソード共通である。TO-252封止品とTO-263S封止品とも4製品の内訳は、最大出力電流が5A×2素子品が2つ(AEC-Q101準拠品と非準拠品)、最大出力電流が10A×2素子品が2つ(AEC-Q101準拠品と非準拠品)である。最大出力電流が5A×2素子品の順方向電流(IF)は5A(最大値)、逆方向電流は(IR)は8μA(最大値)、逆方向電圧は200V(最大値)。最大出力電流が10A×2素子品の順方向電流(IF)は10A(最大値)、逆方向電流は(IR)は15μA(最大値)、逆方向電圧は200V(最大値)である。いずれの製品もサンプル価格は250円(税別)からである。

 このほか現在、実装面積が2.5mm×4.7mmと小さいSOD-128封止品の開発を進めている。