米Vishay Intertechnology(ビシェイ)は、車載用受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠したフィルムコンデンサー「MKP1848H DC-LINK」を発売した(ニュースリリース)。金属化ポロプロピレン(Polypropylene)フィルムを使ったラジアルリード型(2つの端子が部品の下面に作り込まれたタイプ)のコンデンサーである。特徴は、+85℃、85%の高温高湿バイアス(THB:Temperature Humidity Bias)試験において、1000時間(定格電圧印加時)の動作を保証する点にある。すなわち「高温高湿環境でも、静電容量と等価直列抵抗(ESR)は安定している」(同社)という。車載用オンボード/オフボード充電器や車載用DC-DCコンバーターの出力フィルターのほか、太陽光発電システム用電力コンバーター、風力発電システム用補助電源装置、産業機器の電源装置やモーター駆動装置、溶接機、無停電電源装置(UPS)などに向ける。

高温高湿環境で使える車載用フィルムコンデンサー
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 定格電圧(+85℃時の値)や静電容量、外形寸法の違いで85製品を用意した。定格電圧の選択肢は+500V、+700V、+800V、+920V、+1000V。静電容量の範囲は1μ〜80μFである。流すことができるリップル電流の実効値(IRMS)は製品によって異なり、4.5〜23.8Aの範囲。等価直列抵抗(10kHzにおける値)は、3.3m〜24.8mΩの範囲。誘電正接(tanδ、10kHzにおける値)は35×10−4〜250×10−4の範囲である。外形寸法は、最も小さい製品が15.0mm×25.0mm×32.0mm(+500V/5μF品や+700V/4μHなど)。最も大きな製品が35.0mm×50.0mm×57.5mm(+1200V/22μF品や+920V/40μF品など)である。

 すでにサンプル出荷を始めている。量産は2020年第3四半期に開始する予定だ。