TDKは、3相交流(AC)回路の入力/出力フィルターに向けたフィルムコンデンサーを発売した(ニュースリリース)。金属化ポリプロピレン(Polypropylene)フィルムを使ったコンデンサーである。1つの金属パッケージの中に3つのコンデンサー素子を収めているため、3相AC各相のフィルタリングが可能である。3相デルタ(Δ)結線に適用できる。

 2つの製品シリーズを用意した。1つは、定格電圧が+250〜600VRMSの「B32375Xシリーズ」である。「低中電圧範囲の用途に向けて設計した」(同社)。もう1つは、定格電圧が+250〜1000VRMSの「B32376Xシリーズ」である。「高電力用途に向けて設計した」(同社)としている。再生可能エネルギーシステムや鉄道車両などに使われるコンバーター回路(AC-DCコンバーターやDC-ACコンバーターなど)に向ける。

3相交流の入出力フィルターに向けたフィルムコンデンサー
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 B32375Xシリーズは、定格電圧や静電容量、外形寸法の違いで複数の製品を用意した。静電容量の範囲は3相分×5μF〜3相分×50μF。直径は50mmmもしくは63.5mm。高さは128mm〜275mmの範囲である。B32376Xシリーズも、定格電圧や静電容量、外形寸法の違いで複数の製品を用意した。静電容量の範囲は3相分×10μF〜3相分×4000μF。直径は116mmもしくは136mm。高さは200mm〜275mmの範囲である。

 2つの製品シリーズどちらも、電力用コンデンサーに向けた安全規格「IEC 6107」に準拠する。B32375Xシリーズはファストン端子を、B32376XシリーズはM10スクリュー端子を採用した。こられを使ってプリント基板と接続できるため、はんだ付けは不要である。

 価格は明らかにしていない。