台湾MediaTek(メディアテック)は、ミッドレンジ5Gタブレット端末に向けたSoC「Kompanio 900T」を2021年9月9日(現地時間)に発表した ニュースリリース 。同社は、ハイエンド5Gタブレット端末に向けたSoC「Kompanio 1300T」を21年7月に発表しており、新製品はその下位製品に当たる。

 新製品はKompanio 1300Tと同じく台湾TSMCの「N6」プロセスで製造する。TSMCの「N7」で製造する場合に比べて、性能消費電力比が8%向上するという。新製品のCPUは「Arm Cortex-A78」と「Arm Cortex-A55」を組み合わせることもKompanio 1300Tと同じだが、Cortex-A78とCortex-A55の個数が異なる。Kompanio 1300TではCortex-A78、Cortex-A55は共に4個ずつ集積していた。新製品のKompanio 900Tでは、Cortex-A78が2個、Cortex-A55が6個になった。Cortex-A78は最大2.4GHzで、Cortex-A55は最大2GHzで動作する。

 8つのCPUコアに加えて、Kompanio 900Tには、GPUコアの「Mali-G68 MC4」やMediaTek独自の推論アクセラレーター「APU:AI Processing Unit」、LPDDR5とLPDDR4Xに対応したメモリーコントローラーなどを搭載している。ストレージはUFS 3.1と2.2に対応する。2K解像度(2000画素×1200画素)のディスプレーに、120Hzのリフレッシュレートで画像出力できる。集積したISP(Image Signal Processor)は108M画素のカメラ1台、あるいは20M画素のカメラを2台サポートする。

 モデムは、SA(Stand Alone)とNSA(Non Stand Alone)のSub-6GHz 5Gおよび2G~4G通信に対応する。2枚の5G対応SIMカードを扱える。両方のSIMでVoNR(Voice over New Radio)を利用できる。さらに、2×2 MIMOのWi-Fi 6とBluetooth 5.2、GNSSの無線通信にも対応可能である。

 MediaTekは、新製品のKompanio 900Tはタブレット端末に加えて、ChromebookなどのモバイルPCでも使えるという。新製品を搭載した機器は、間もなく市場投入されるとする。