米Analog Devices(アナデバ)社は、2チャネル出力の絶縁型ゲートドライバーIC「ADuM4122」を発売した(ニュースリリース)。最大出力電流は2Aである。ピーク短絡電流は3A。絶縁には、同社独自の磁気結合技術「iCoupler」を採用した。CMOSチップの上にトランスを集積する技術である。絶縁耐圧は±5kV。瞬時コモンモード除去電圧(CMTI)は150kV/μs(最小値)と高い。

2チャネル出力の絶縁型ゲートドライバーIC。Analog Devicesのイメージ
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 外部から入力するデジタル信号で高速なスルーレートと低速なスルーレートを切り替えられる機能を用意した。このため、「モーターの効率を低下させることなく、EMI(放射電磁雑音)を抑えられる。つまり、低EMI化と低消費電力化のために、モーターの性能を低下させる必要がなくなる」(同社)という。モーション制御機器やロボット、産業用インバーター装置、スイッチング電源などに向ける。

 入力電圧範囲は+3.3〜6.5Vである。nMOSゲートトランジスタのオン抵抗は2.3Ω(最大値)で、pMOSゲートトランジスタは3Ω(最大値)である。スイッチング特性については、パルス幅が50ns(最小値)。伝搬遅延時間は、立ち上がり時に40ns(最大値)、立ち下がり時に48ns(最大値)。スキューは、立ち上がり時に28ns(最大値)、立ち下がり時に30ns(最大値)。パルス幅歪み(PWD)は30ns(最大値)である。パッケージは8端子SOP。「ディスクリート部品などで構成する場合は、合計で20端子以上が必要だったが、新製品を使えば8端子で済む」(同社)。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は2.53米ドルである。