今使っているエアコンの室内機を買い替えずにウイルスの活性を抑える──。三菱電機が2021年9月22日、業務用エアコン向けに空気の質(以下、空気質)を改善するユニット(以下、空気質改善ユニット)「ヘルスエアー機能搭載クリーンユニット」を開発した。業務用エアコンの室内機に取り付けることで、空気中に浮遊するウイルスや菌などを抑制できるという。同年12月中旬に発売する。価格は17万9000円(税別)。

空気質改善ユニット「ヘルスエアー機能搭載クリーンユニット」
空気質改善ユニット「ヘルスエアー機能搭載クリーンユニット」
新型コロナウイルス感染症のまん延で高まる「清潔」ニーズを狙う。(写真:三菱電機)
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 空気質改善ユニットは、室内機に組み込める一体型の構造。すっきりとした外観になるため、室内の装飾性を損なわない。既存の室内機に後付けができ、比較的低コストで空気質を改善できる。

 空気質を改善する技術として、同社が2012年に開発した空気清浄技術である「ヘルスエアー機能」を搭載した。具体的には、空気質改善ユニットに電気集じんデバイスを4個内蔵。この電気集じんデバイスのうち、放電部を構成する放電電極と対向電極の間に直流電圧を加えて、強力な放電電界空間を生成。この放電電界空間に室内から取り込空気を流すと、そこに含まれるウイルスや菌、アレル物質などが高電圧で抑制される仕組みだという。

 例えば、国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンターの試験では、空気質改善ユニットを使うと、浮遊する1種類のウイルスに対して54分後のウイルス感染価(感染性を持つウイルス量)が99%以上低減したという結果が得られた。試験方法は、25m3の密閉空間にウイルスを噴霧し、エアコンを稼働しながら空気質改善ユニットを運転。一定時間後に試験空間内の空気を回収し、空間中のウイルス感染価を測定するというものだ。

 空気質改善ユニットの大きさは、高さ80×幅840×奥行き840mm。質量は8kg。

空気質改善ユニットの取り付けのイメージ
空気質改善ユニットの取り付けのイメージ
中央が同ユニット。既存の業務用エアコンの室内機に組み込める。(写真:三菱電機)
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