オーストリアams社は、ワイヤレスイヤホンへの内蔵に向けた小型近接センサーモジュール「TMD2635」を発売した(ニュースリリース)。「新製品をワイヤレスイヤホンに内蔵することで、ユーザーの耳への装着や、耳からの取り外しを検出できるようになる。それをキッカケに電源をオン/オフすることで電池駆動時間を延ばせるようになる」(同社)という。外形寸法は1.0mm×2.0mm×0.5mmと小さい。パッケージは6端子OLGAである。同社によると「近接センサーモジュールでは業界最小を実現した」という。さらに新製品をもう1つワイヤレスイヤホンに搭載すれば、耳の近くでのジェスチャーで制御する機能を追加できる。ワイヤレスイヤホンのほか、スマートグラスやスマートウォッチなどに向ける。

小型近接センサーモジュールの内部ブロック図。amsのデータシート
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 発光波長が940nmの面発光型半導体レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)や近赤外光検出用のフォトダイオード、遠赤外光検出用フォトダイオード、レーザードライバー、14ビット分解能のA-D変換器、I2Cインターフェース回路などを1つのモジュールに内蔵した。検出データは、デジタル信号で出力する。クロストークや周囲光の影響をキャンセルする機能を搭載した。検出可能な距離は、VCSELの駆動電流や、アンプ回路の増幅率で調整できる。

 +1.8V単一の電源で動作する。消費電流は、アクティブモード時に70μA、スリープモード時に0.7μAと少ない。平均消費電力は20mW(最大値)。スリープモードからの復帰時間は100μs(標準値)である。動作温度範囲は−30〜+85℃。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は0.89米ドルである。