オランダNXP Semiconductorsは、UWB(Ultra-Wide Band)とNFC(Near Field Communication)、SE(Secure Element)という3つの機能を備えたチップセット「SR100T」を発表した(ニュースリリース)。モバイル機器を使った位置測定用途に向ける。

新製品の利用シーンの例。自動車ドアのロック解除。NXPのイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 同社によれば、UWBとNFC、SEを1つにまとめたソリューションはSR100Tが世界で初めてだという。UWBは米国では2002年に、日本では2006年に民生利用が可能になった無線通信技術(関連記事1)。2019年9月に発売になったiPhone 11に搭載されて話題となっている(関連記事2)。

 SR100Tは6G~9GHzの周波数範囲でチャネル当たり500MHzの帯域を使うことで、±10cmの精度での距離測定と、±3度の精度での角度測定が可能だとする。角度測定には、2つの受信部を利用するAoA(Angle of Arrival)技術を使う。これにより、屋内外を問わず、複数のチップ間における相対的な位置関係を認識することが可能とされる。

 NXPによれば、新製品を搭載したモバイル機器は、コネクテッドドアの開閉や、入場管理、自動車ドアのロック解除などに使える。また、人の移動に追従する照明やオーディオの制御といった様々な用途に利用できるとする。

 SR100Tは、IEEE 802.15.4zに準拠したセキュリティー機能を備える。具体的には、暗号化キーを保護する複数層のセキュリティー技術や、セキュリティーソフトウエアを持つ。これらのセキュリティー機能のアーキテクチャーは、NFCとSEに適合するように設計されている。

 記事執筆時点では、SR100Tのパッケージ形状や価格、出荷時期などは明らかにされていない。