英アーム(Arm)は、教育研究機関向けの新たなIPコアライセンス方式として「Arm Flexible Access for Research」を実施する(ニュースリリース)。同社が2019年8月に発表したライセンス方式「Arm Flexible Access」の教育研究機関向け版である。

 Flexible Accessでは、SoC/IC設計段階においてはIPコアのライセンス契約が不要で、製造を始める段階になってからライセンス契約を結ぶという形態が取れる(関連記事)。すなわち、IPコアの評価を十分に行ってから、契約できるようになる。

 Armは教育機関向けに「Arm University Program」を実施しており、その中で特定のIPコアを無償で提供してきた。また、「DesignStart for University」と呼ぶライセンス方式も実施しており(Armの関連ページ)、Arm Cortex-M0/M3/M33などのIPコアを一般向けよりも低コストで提供してきた。今回のFlexible Access for Researchは、これらの活動を1歩進めたものと言える。以前よりも多くの種類のIPコアに教育研究機関がアクセスできるようになると思われる。

 今回発表のFlexible Access for Researchの開始時期は2020年の早期とされており、記事執筆時点ではアクセス可能なIPコアのリストなど具体的な内容は発表されていない。ただし、CPUコアの「Cortex-A/R/Mファミリー」を含む主要なプロセッサーコア一式に加えて、周辺回路IPコアなども含まれるとされ、「研究プロジェクトに新しいイノベーションを興せる機会を提供できる」(同社)という。