東芝デバイス&ストレージは、ステッピング・モーター・ドライバーIC(駆動IC)の新製品を発売した ニュースリリース 。特徴は、電流検出抵抗に加えて、チャージポンプ回路用コンデンサーを集積した点にある。「当社既存品では、電流検出抵抗を集積した製品はあったが、チャージポンプ回路用コンデンサーを集積した製品は今回が初めて。ステッピングモーターの駆動に必要な外付け部品は電源用コンデンサーだけで済む」(同社)。これで、プリント基板上の実装面積を削減できる。バイポーラー・ステッピング・モーターの駆動に向ける。想定する応用先は、OA機器や産業機器などである。

新製品のステッピングモーター用ドライバーICと応用イメージ
新製品のステッピングモーター用ドライバーICと応用イメージ
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
[画像のクリックで拡大表示]

 同社の0.13μmBiCD(バイポーラー、CMOS、DMOS)プロセスの第4世代に当たる「BiCD0.13G4」で製造した。「当社最新の製造プロセスを採用することで、電流検出抵抗やチャージポンプ回路用コンデンサーを取り込みながら、実装面積が5.0mm×5.0mmと小さい32端子QFNパッケージへの封止が可能になった」(同社)。

 新製品には、バイポーラー・ステッピング・モーターの駆動に向けて、Hブリッジ回路を2つ集積した。Hブリッジ回路の上アームと下アームはどちらもnチャネル型DMOSFET。nチャネル型DMOSFETの制御に必要なチャージポンプ回路は、前述のように集積した。上アームと下アームのオン抵抗の和は0.8Ω(標準値)と小さい。このため「発熱量を抑えられる」(同社)。

 新製品の型番は「TB67S539FTG」。モーター出力電圧の絶対最大定格は+40V。モーター出力電流の絶対最大定格は2.0A。である。2相、1-2相、W1-2相、2W1-2相、4W1-2相、8W1-2相の各励磁方式が使える。消費電流は、2相励磁時(チョッピング周波数は40kHz)に5.4mA(標準値)。スリープモード時に1μA(最大値)である。動作温度範囲は−40〜+85℃。新製品の主な仕様は下表の通り。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
[画像のクリックで拡大表示]

 すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。