米Maxim Integrated(マキシム)は、車載機器に向けたジェスチャーセンサーIC「MAX25205」を発売した(ニュースリリース)。60(6×10)画素の赤外フォト・ダイオード・アレーとLEDドライバー回路、外部インターフェースを1チップに集積したICである。外付けLEDを駆動して赤外光を出力し、検出対象物で反射して戻ってきた赤外光をフォト・ダイオード・アレーで受光することでジェスチャーを検出する。検出できるジェスチャーは、手のスワイプ、手や指の回転、手の近接などである。同社によると、「特徴は、ToF(Time of Flight)カメラに比べて部品コストを10数分の1に減らせるうえに、外形寸法を最大で75%低減できる点にある」(同社)という。車載用インフォメーションディスプレーやリア・シート・エンタテインメント機器、ドア/サンルーフ(ムーンルーフ)/トランクの開閉制御などに向ける。

車載機器に向けたジェスチャーセンサーICの応用例
Maxim Integratedのイメージ
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 赤外光LEDは、外付けFETを介して駆動する。赤外光とFETのペアは、複数個駆動できる(駆動できる個数はFETの特性で異なる)。赤外光LEDを駆動するPWM信号のデューティー比は1/16〜16/16の範囲でプログラム可能だ。周囲光の照度が120klx(ルクス)と非常に明るい環境でも使えるという。外部インターフェースとして、400kHz動作のI2Cバスと、6MHz動作のSPIを搭載した。

 車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。電源電圧は+3.3V。消費電流は1mAと少ない。パッケージは、外形寸法が4mm×4mm×1.35mmの16端子20端子QFNである。ウェッタブルフランク構造を採用する。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。評価キット「MAX25205EVKIT#」も用意している。