ルネサス エレクトロニクスは、Armコア集積マイコン「RAファミリ」に「RA6E1グループ」を追加した。集積したArmコアは最大動作周波数が200MHzの「Cortex-M33」で、メモリー容量やパッケージが異なる6製品からなる。高性能と低コストの両方が求められる産業機器やIoTアプリケーションに向けて、量産を始めたことを2021年10月1日に発表した ニュースリリース

新製品の「RA6E1グループ」と応用イメージ
新製品の「RA6E1グループ」と応用イメージ
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 同社はCortex-M33を集積したRAファミリ製品(グループ)を複数発売している。今回の新製品は、20年10月に量産を開始した「RA6M4グループ」*1の下位製品である。Cortex-M33の動作周波数はどちらも200MHz。最大1Mバイトのフラッシュメモリー容量、256KバイトのSRAM容量も同じ。既存のRA6M4から周辺回路を削減して低コスト化を図ったのが、今回の新製品である。例えば、静電容量式タッチセンシング制御回路と、暗号化アクセラレーターなどを含むセキュリティー回路(SCE9)を新製品では省略した。A-D変換器とD-A変換器の個数はどちらも2個から1個に減らした。なお、RA6M4とRA6E1の両方で、Armのセキュリティー技術「TrsutZone」を利用できる。

*1 関連記事 ルネサスがIoT向けArmマイコン、200MHzのCortex-M33集積
RAファミリの製品群と新製品
RAファミリの製品群と新製品
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 今回の新製品は、同社がRAファミリの「Entry Line」に位置付ける製品である。Entry Lineの新製品として、同社は21年9月に「RA4E1グループ」を発売している*2。このRA4E1からみると、今回のRA6E1は上位製品となる。RA4E1ではCortex-M33の最大動作周波数は100MHzで、今回のRA6E1は200MHz。集積する周辺回路は同じものが多く、RA4E1の高速動作版が今回のRA6E1といえる。

*2 関連記事 ルネサスのArmマイコン、Cortex-M33集積のローエンド品投入
新製品の機能ブロック図
新製品の機能ブロック図
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 新製品のRA6E1は、シリアル・コミュニケーション・インターフェース(SCI)を6本、I2Cバスインターフェース(IIC)とSPIを2本ずつ、さらにUSB 2.0フルスピード、クワッドSPI(QSPI)、CAN、Ethernetなどのインターフェースも備える。動作電圧は2.7~3.6V。動作温度は-40~+85℃。パッケージは100/64ピンQFP、48ピンQFNを用意する。新製品のマイコンの価格は未公表だが、評価ボード「RA6E1 Fast Prototyping Board」を、20米ドル台(参考価格、税抜き)で提供することは発表された。

評価ボードの「RA6E1 Fast Prototyping Board」
評価ボードの「RA6E1 Fast Prototyping Board」
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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