TDKは、SPC(Short PWM Code)インターフェースを搭載した3次元(3D)磁気センサーIC「HAL3970」を発売した(ニュースリリース)。同社が2015年12月に買収したスイスMicronas Semiconductor(現在はTDK-Micronas)で開発された製品である。TDK-Micronasの3D磁気センサーICファミリー「masterHAL」に含まれるものだ。

電動パワーステアリングに向けた3次元磁気センサーIC
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 特徴は、自動車の電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)で求められているSPCインターフェースを搭載した点にある。同社によると、「電動パワーステアリングでは、機能安全性を確保するために同じ磁気センサーICを複数個搭載して冗長性を高めているケースが多い」という。しかし、PWMやSENT、SPIといった既存のインターフェースを使って冗長性を高めるには、電子制御ユニット(ECU)と各磁気センサーICを個別のワイヤーハーネスで接続する必要があり、ワイヤーハーネスの本数が増えてコストが増大するという問題を抱えていた。

 一方、SPCインターフェースを使えば、1本のワイヤーハーネスに最大4個の磁気センサーICを接続できる。SPCインターフェースには「シングル・ワイヤー・バス・モード」が用意されており、このモードを使えば最大で4個の磁気センサーICを1本のバスにマルチドロップ形式で接続できるからだ。従って、ECUと各磁気センサーICの間を4本のワイヤーハーネスでつなぐ場合に比べて、SPCインターフェースを使えばワイヤーハーネスによる総接続距離を短くできる。このため、接続に関するコストの増加分を抑えながら、冗長性を高めて機能安全を確保できるようになる。発売した磁気センサーICは、機能安全規格「ISO26262 ASIL-B」に準拠する。電動パワーステアリングのほか、トランスミッションやクラッチ、ブレーキペダル、アクセルペダル、ギアシフターなどでの磁界測定に使える。

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