東芝デバイス&ストレージは、3相ブラスレスDC(直流)モーターの駆動に向けた正弦波PWMドライバーモジュールに+600V耐圧品「TB67B000AHG」を追加した(ニュースリリース)。最大出力電流は2Aである。エアコンや空気清浄機などの家電機器や、産業機器などに向ける。これまで同社は+500V耐圧品を製品化してきたが、「新興国では電力供給が不安定なため、電源電圧が大きく変動する可能性がある。信頼性確保の観点から、より高い耐圧の製品が求められていた」(同社)という。

3相ブラスレスDCモーター駆動に向けた+600V耐圧の正弦波PWMドライバーモジュール。東芝デバイス&ストレージの写真
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 コントローラーICと高耐圧ドライバーICを1つのモジュールに収めたMCP(Multi Chip Package)品である。高耐圧ドライバーIC には、IGBTを採用した3相ブリッジ回路を集積した。外付けのマイコンから速度制御信号(アナログ信号)を入力することで、3相ブラシレスDCモーターを直接駆動できる。駆動方式は正弦波PWM方式のほか、広角通電方式に対応する。進角制御範囲は、正弦波PWM方式のときに0〜58度(32段階)、広角通電方式のときに0〜28度(16段階)。PWM信号の周波数範囲は14k〜23kHzである。モーター駆動用電源の電圧範囲は+50〜450V。制御用電源の電圧範囲は+13.5〜16.5Vである。

 電圧レギュレーター回路や、発振回路、ブートストラップダイオード、電流制限機能、熱遮断機能、低電源電圧監視機能、モーター拘束検出機能などを搭載した。パッケージは、実装面積が32.8mm×13.5mmの30端子HDIP。動作温度範囲は−30〜+115℃。価格は明らかにしていない。現在、実装面積が17.5mm×11.93mmの34端子HSSOP封止品「TB67B000AFG」を開発中である。