米Diodes(ダイオーズ)社は、「HDMI 1.2」規格に準拠したリドライバーIC「PI3HDX12211」を発売した(ニュースリリース)。最大データ伝送速度は、1組の差動信号ライン当たり12Gビット/秒(Gbps)である。4組の差動伝送ラインに対応できる。いわゆる4チャネル品である。HDMI 1.2規格に準拠したインターフェースの途中に挿入して使用する。伝送信号波形を整形できるため、伝送距離を延ばすことが可能である。最大で10K(10240×4320画素)の映像/画像信号を伝送することができる。デジタルテレビや、セットトップボックス、デスクトップパソコン、ノートパソコン、VR端末、家庭用ゲーム機などに向ける。

HDMI 1.2規格に準拠したリドライバーIC。Diodesのイメージ
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 対応する差動信号ラインの特性インピーダンスは100Ωで、信号形式はCML(Current Mode Logic)である。連続時間線形イコライザー(CTLE:Continuous Time Linear. Equalizer)を内蔵した。このCTLEを使って、HDMI 2.1規格に対応したトランスミッターICから送られてきた伝送信号波形を整形する。CTLEには主に2つの機能がある。1つは高域通過(ハイパス)ファイルターで、もう1つは増幅(アンプ)である。この2つの機能を利用することで。伝送信号のシンボル間干渉ジッター(ISI)を低減し、再び伝送信号を送り出す際にプリエンファシスを掛けることが可能になる。プリエンファシスの最大利得は16dB(6GHzにおける値)。出力信号の振幅は1200mVである。

 プリエンファシスの利得などのパラメーターは、I2Cインターフェースを介して設定できるほか、専用端子を使って設定(ピンストラップ)することも可能だ。電源電圧は+3.3V単一。消費電力は、チャネル当たり220mW。パッケージは、実装面積が9mm×3.5mmの42端子TQFN。動作温度範囲は−40〜+85℃。価格は明らかにしていない。