ソシオネクストは、24GHz帯の電波を使うIoT機器向けレーダーセンサーIC「SC1230シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。24.06G〜24.24GHzの無線信号(電波)を出力し、人間などの対象物に衝突して戻ってきた電波を受信することで、対象物の有無や距離、動きなどを測定できる。いわゆる「測距センサー」である。特徴は、レーダーセンサーに必要な機能のほとんどを1つのCMOSチップに集積したこと。集積した機能はアンテナやRF回路ブロック、A-D変換器、測距演算回路などである。このため「外付け部品の点数を削減できるだけでなく、信号処理に関する専門的な知識を必要とせず、簡単に利用できるようになった」(同社)という。スマートホーム対応機器や、スマートスピーカー、セキュリティー機器、監視カメラ、家電機器などに向ける。

24GHz帯の電波を使うIoT機器向けレーダーセンサーIC。ソシオネクストの写真
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 パッケージは、外形寸法が9mm×9mm×1.18mmと小さい64端子BGAである。動作温度範囲は−40〜+105℃。電源電圧はコア部が+1.5〜1.8Vで、入出力インターフェース部が+1.8〜3.3Vである。消費電力は平均で0.5mWと少ない。「小型で低消費電力であるため、実装場所を問わず、電源として乾電池が使える」(同社)という。

 今回は、対象物の有無の検知と距離の測定ができる「SC1232AR3」と、対象物の方向を検知できる「SC1233AR3」を用意した。SC1232AR3は、デジタル・ビーム・シェーパー機能を搭載した。送信出力電力(有効等方性放射電力、EIRP)は4.0dBm(標準値)。検出範囲は正面方向に8m。視野角(FOV:Field Of View)は120度、もしくは95度のどちらかを選択できる。SC1233AR3は、2つの受信アンテナを備えており、外付けのマイコンを使って演算することで2次元(2D)の角度検知が可能である。送信出力電力(有効等方性放射電力、EIRP)は4.0dBm(標準値)。視野角(FOV)は120度である。

 2製品どちらも、すでにサンプル出荷を始めている。量産は2020年第1四半期に始める予定。100個購入時の米国での参考単価は、SC1232AR3が15.00米ドル、SC1233AR3が16.50米ドルである。