米インテル(Intel)は、ハイエンドデスクトップPC向けマイクロプロセッサー(MPU)である「Core-Xシリーズ」に4製品を追加した。開発コード(世代名)は「Cascade Lake-X」である。

今回追加された4製品の主な仕様
(作成:筆者)
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 同社はサーバー向けMPUの「Xeon Scalableプロセッサー」では、前世代の「Skylake-SP」と同じ14nmプロセスを使うものの、人工知能(AI)処理性能を強化して動作周波数を若干引き上げた「Cascade Lake-SP」世代の製品を投入している(関連記事1)。今回追加されたCore-Xの4製品は、このCascade Lake-SP世代のXeon ScalableをハイエンドデスクトップPC向けに転用したものと思われる。パッケージは既存のSkylake-X世代のCore-X(関連記事2)と同じく「LGA2066」で、同社のX299チップセットを搭載したマザーボードに対してBIOSアップデートを施せば利用可能である。

 既存のCore-Xが第9世代Coreプロセッサーと同じく製品番号の後半の最初が「9」だったのに対し、追加されたCore-Xの4製品はそれが第10世代Coreと同じ「10」になった(関連記事3関連記事4)。その他の違いとしては、動作周波数と価格を挙げられる。動作周波数は、例えば既存の「Core i9-9900X」が定格3.50GHz/Turbo Boost Max 3.0利用時で最大4.5GHz、「Core i9-9940X」が同3.3GHz/4.5GHzなのに対し、今回の「Core i9-10900X」や「Core i9-10940X」ではそれぞれ200M~300MHzずつ引き上げられた。

 最も大きな違いは価格である。既存の「Core i9-9900X」が989~990米ドル、「Core i9-9920X」が1189~1199米ドル、「Core 9-9940X」が1387~1399米ドル、「Core i9-9980XE」が1979~1999米ドルとほぼ1000~2000米ドルの範囲にあるのに対し、今回追加された4製品の価格は590~1000米ドルとほぼ半減した。Intelは、既存のCore-Xと比較して、今回追加したCore-Xは1.74~2.09倍の性能/価格比を実現できており、競合製品である米AMD(Advanced Micro Devices)の「Ryzen Threadripper」の第2世代品(関連記事5)と比べても優位な性能/価格比だという。なお、記事執筆時点では今回追加の4製品は、一般にアクセスできる製品データベースなどには掲載されていない。

今回追加された4製品と既存製品、競合製品を比較
(出所:インテル)
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