ロームは、実装面積が1.0mm×1.0mmと小さい車載機器向けMOSFETを3製品発売した(ニュースリリース)。同社は、実装面積が1.6mm×1.6mmの車載機器向けMOSFET「RV4xxxシリーズ」のサンプル出荷を2019年5月に開始している*1。今回の新製品は、この従来品に比べて小型化した。

実装面積が1.0mm×1.0mmと小さい車載機器向けMOSFET
ロームの写真
[画像のクリックで拡大表示]

 3製品の内訳は、+20V耐圧のnチャネル品「RV8C010UN」と、+60V耐圧のnチャネル品「RV8L002SN」、−60V耐圧のpチャネル品「BSS84X」である。いずれの製品も、車載用ディスクリート半導体の品質規格「AEC-Q101」に準拠する。同社によると、「AEC-Q101に準拠したMOSFETでは、業界最小クラスの実装面積を実現した」という。スイッチング回路やローサイドの負荷スイッチ、リレードライバー回路などに向ける。具体的な応用機器は、車載用電子制御ユニット(ECU)や先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance Systems)関連機器、ドライブレコーダー、車載インフォテインメント機器などである。

 今回の3製品は、実装面積が1.6mm×1.6mmの従来品と同様に、同社独自のウェッタブルフランク構造を採用した。従来品では、130μmの表面実装後のフィレット高さを保証していたが、新製品では125μmを保証する。フィレット高さとは、パッケージ側面に付着させたはんだ接続部の基板表面からの高さのことである。同社によると、「125μmのフィレット高さがあれば、2次元の自動光学検査装置(2D-AOI)を使って部品実装後の外観検査ではんだ付け状態を確認できる」という。

実装時の断面図
ロームの資料
[画像のクリックで拡大表示]

 発売した3製品の最大ドレイン電流やオン抵抗などの電気特性は以下の一覧表の通り。パッケージは3製品いずれも3端子DFN1010。実装高さは0.4mmである。最大動作接合部温度は+150℃。すでに月産10万規模で量産を始めている。サンプル価格は100円(税別)である。

発売した3製品の主な電気特性
ロームの資料
[画像のクリックで拡大表示]