ドイツInfineon Technologiesは、自動車のボディー制御向けMCU「Traveo II Bodyファミリー」の量産出荷開始を発表した(日本語ニュースリリース)。車体制御モジュールやドア、ウインドー、サンルーフ、シート制御、車内のスマートフォンターミナル、ワイヤレス充電ユニットまで、幅広い用途で利用できるとする。

 Traveo IIのサンプル出荷は2019年3月に東京で発表された*。その際は3シリーズが発表されたが、今回、6シリーズに増えた。CPUコアが「Arm Cortex-M4F」の「Traveo II Entry MCU」が4シリーズ、「Arm Cortex-M7F」の「Traveo II High MCU」が2シリーズである。シリーズによって、動作周波数やメモリー容量、パッケージの品ぞろえなどが異なる。

「Traveo II Bodyファミリー」は6シリーズからなる
Infineonの図
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 6シリーズ中でハイエンドの「CYT4BFシリーズ」は動作周波数が最大350MHzのCortex-M7を2個、8Mバイトのフラッシュメモリー、1MバイトのSRAM、セキュリティー処理用のCPUコア(Arm Cortex-M0+)などを集積する。外部インターフェースとして、車載MCUらしく、CAN-FDやFlexRay、LINなどをサポートしている。機能安全規格「ISO26262 ASIL-B」に準拠し、動作周辺温度範囲は-40~+125℃である。

「CYT4BFシリーズ」の機能ブロック図
Infineonの図
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 20年10月に、Traveo II Entry MCUの4シリーズの量産出荷を開始する。Traveo II High MCUの2シリーズは21年第2四半期までに量産開始予定である。今後、グラフィックスコントローラーを内蔵した、インストルメントクラスターやコックピット、デジタル表示アプリケーション向けの製品も投入予定という。