ルネサス エレクトロニクスは、Armコア集積マイコン「RAファミリ」の新製品「RA2E2グループ」を発売し、量産を開始した ニュースリリース 。CPUとして最大48MHz動作の「Arm Cortex-M23」を集積し、1.84mm×1.87mmと超小型のパッケージに収めた。ウエアラブル機器や医療機器、家電製品、産業オートメーションなど、小型のIoTエンドポイント機器に向ける。

新製品と応用イメージ
新製品と応用イメージ
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 同社はCortex-M23集積のRAファミリ製品を複数、市場投入している。これまでのCortex-M23集積ローエンド製品は、2021年1月に発売した「RA2E1グループ」だった*。RA2E1からメモリー容量や機能を削り、Cortex-M23集積の新たなローエンド製品となったのが今回のRA2E2である。例えば、フラッシュメモリー容量は最大128Kバイトから最大64Kバイトに、SRAM容量は16Kバイトから8Kバイトにそれぞれ低減した。また、既存のRA2E1にあったアナログコンパレーターや32ビット汎用PWMタイマー、スイッチングレギュレーター、静電容量式センシングユニットなどは、新製品のRA2E2は集積していない。こうした削減によって、新製品は超小型のパッケージに封止できた。1.84mm×1.87mmの16ピンWLCSPである。既存のRA2E1では最も小さいパッケージは2.14mm×2.27mmの25ピンWLCSPだった。

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RAファミリと新製品
RAファミリと新製品
新製品は赤枠で囲んだ「RA2E2」。この図では既存のRA2E1の方が下位製品のようにも見えるが、新製品のRA2E2の方が下位製品である。(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 一方で、RA2E2とRA2E1で共通の仕様は少なくない。例えば、12ビットA-D変換器やAES 256/128対応暗号化アクセラレーター、真性乱数発生器、メモリー保護ユニットなどはRA2E2もRA2E1も集積している。Cortex-M23の最大動作周波数はどちらも48MHzである。

 新たにRA2E2に集積されたのがI3C(Improved Inter Integrated Circuit)インターフェースである。RA2E1ではI2C(Inter Integrated Circuit)インターフェース(Inter Integrated Circuit)だった。I3Cインターフェースの搭載により、新製品のRA2E2は「消費電力を大幅に抑えつつ、最大4.6Mビット/秒のマルチバスドロップ機能に対応した」(同社)。RA2E2の動作時消費電流は81μA/MHz、ソフトウエア・スタンバイ・モードでは200nAであり、「このクラスの製品としては業界最小クラスの動作電流」(同社)。

新製品の機能ブロック図
新製品の機能ブロック図
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 新製品の動作電圧は1.6~5.5V。動作温度範囲は、-40~+85℃または-40~+105℃、-40~+125℃。パッケージは24ピンHWQFN、20ピンHWQFN、16ピンWLCSPの3種類。RA2E2グループはパッケージやメモリー容量が異なる9製品からなる。評価キットとして「EK-RA2E2」を用意している。

評価キットの「EK-RA2E2」
評価キットの「EK-RA2E2」
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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