TDKは、2.4GHz帯の無線通信で発生するノイズの抑制機能があるチップバリスター「AVRF101U6R8KT242」を発売した(ニュースリリース)。チップバリスターは、印加する電圧によって抵抗値が変化する受動部品であり、静電気放電(ESD)やサージに対する保護素子として使われている。新製品は、ESD/サージ保護という基本機能に加えて、2.4GHz帯のノイズ抑制機能を持たせた。マイクロフォンのラインに無線通信の高周波信号が侵入すると、それが原因でスピーカーから不快な可聴音が発生する。いわゆる「TDMAノイズ」である。新製品を使えば、このTDMAノイズを抑えることができる。同社によると、「ESD保護とノイズ対策を両立させたチップバリスターの製品化は業界初」という。素子の内部構造を工夫することで実現した。無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothなどの2.4GHz帯の無線信号を使うオーディオ機器などに向ける。

2.4GHz帯のノイズ抑制機能を備えるチップバリスター。TDKの写真
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 外形寸法は1.0mm×0.5mm×0.5mmである。いわゆる「1005」サイズである。最大許容回路電圧は+28Vと高い。このため、高出力のクラスD(D級)アンプを搭載するオーディオ機器にも適用可能だ。バリスター電圧(V1mA)は39V。静電容量は6.8pF±10%。2.4GHz帯の周波数成分に対する挿入損失は−20dB(最大値)である。ESD耐圧は、「IEC 61000-4-2 レベル4」に対応する。すなわち、接触放電モデルに対して±8kVのESD耐圧を備えている。動作温度範囲は−40〜+85℃。量産は2019年11月に月産2000万個規模で始める予定だ。サンプル価格は15円(税別)である。