独Infineon Technologies(インフィニオン)社は、最大出力電流が23Aと大きい降圧型DC-DCコンバーターIC「IR3826M」を発売した(ニュースリリース)。PWM制御回路に加えて、同社独自のパワーMOSFET「OptiMOS FET」とブートストラップダイオードなどを1チップに集積した。入力電圧(Vin)範囲は+5〜17Vである。+12Vの中間バス電圧を入力電力源に想定する。この中間バス電圧から、マイコンやFPGA、ASICなどのデジタルICに供給する低い電圧を作成するPOL(Point of Load)コンバーターに向ける。具体的な応用先は、ルーターやスイッチ、無線通信基地局、サーバー、ストレージ装置などである。

最大出力電流が23Aと大きい降圧型DC-DCコンバーターIC。Infineon Technologiesの写真
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 フィードバックループの制御方式は、電圧モードである。同期整流方式に対応する。OptiMOS FETで構成したハイサイドスイッチのオン抵抗は3.8mΩ(標準値)、ローサイドスイッチは2.25mΩ(標準値)である。出力電圧範囲は+0.6V〜0.86×Vin。内蔵した基準電圧源の出力電圧は+0.6Vで、その誤差は±0.6%。スイッチング周波数は300k〜1.5MHzの範囲で、プログラム可能である。スイッチング周波数を1.5MHzに設定すれば、POLコンバーター全体の実装面積を低減でき、外付けコンデンサーの静電容量を減らせる。フィードフォワード機能を搭載することで、ラインレギュレーション(電源電圧変動)特性とロードレギュレーション(負荷変動)特性を改善したという。

 デジタル方式のソフトスタート機能やプリバイアス付き起動機能、入力電圧モニター機能、プログラマブルなパワーグッド信号出力機能、サーマルシャットダウン機能などを備える。パッケージは、実装面積が6mm×5mmの17端子QFN。動作接合部温度範囲は−40〜+125℃である。

 このほか最大出力電流が16Aの降圧型DC-DCコンバーターIC「IR3826AM」も併せて発売した。入力電圧(Vin)範囲は+5〜17V。出力電圧範囲は+0.6V〜0.86×Vin。スイッチング周波数は300k〜1.5MHz。パッケージは、実装面積が6mm×5mmの17端子QFNである。

 2製品どちらも、すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。このほか、評価ボードも用意している。