米Littelefuse(リテルヒューズ)は、10GビットEthernetに適用できる静電気放電(ESD)保護ダイオードアレー「SP3384NUTG」を発売した(ニュースリリース)。4個のダイオードを1チップに集積した。2組の差動信号ラインのESD保護に使える。同社は「TVSダイオードアレー」と呼ぶ。特徴は、I/O端子間の容量が0.5pF(標準値)と小さく、クランプ電圧が4V(ピークパルス電流が1Aのときの標準値)と低いことである。このため10Gビット/秒の信号を伝送しても、信号波形に与える悪影響を最小限に抑えられるという。10GビットEthernetのほか、5GビットEthernetや2.5GビットEthernet、LVDSなどの高速インターフェースに使える。具体的な応用先は、5G(第5世代)に対応した無線通信バックホール機器や、WAN/LAN機器、産業機器、デスクトップパソコン、サーバー、ノートパソコンなどである。

10GビットEthernetに適用できるESD保護ダイオードアレー。Littelfuseの写真
[画像のクリックで拡大表示]

 ピークパルス電流は15A。ピーク逆動作電圧(VRWM)は3.3V(最大値)。ブレークダウン電圧(VBR)は9V(標準値)。逆方向の漏れ電流は、逆方向電圧が3.3Vのときに20nA(最大値)。ダイナミック抵抗は0.34Ω(標準値)である。ESD耐圧は、接触放電モデルと気中放電モデルの両方に対して±30kVを確保した。すなわち「IEC 61000-4-2」に準拠する。電気的高速過渡現象(EFT)に対する耐圧は「IEC 61000-4-4」に準拠しており、最大40A(パルス信号が5n/50nsのとき)に耐えられる。雷サージに対する耐圧は最大15A(8μ/μs)で、「IEC 61000-4-5 2nd edition」に準拠する。パッケージは、実装面積が3.0mm×2.0mmの10端子μDFN。すでにサンプル出荷を始めている。価格は明らかにしていない。