米Efficient Power Conversion(EPC)は、TOF(Time of Flight)方式のLiDAR(Light Detection and Ranging)に向けた+15V耐圧のGaN(窒化ガリウム)トランジスタ「EPC2216」を発売した(ニュースリリース)。同社は「eGaN(enhancement mode GaN) FET」と呼ぶ。今回の新製品を使えば、大電流でありながら極めて短いパルス幅の信号を生成できるため、「より遠く、より鮮明な、より高い反応速度」(同社)のLiDARを実現できる」(同社)という。主な用途として、自動運転車や、顔認識システム、倉庫の自動化システム、ドローンなどを挙げている。TOF方式のLiDAR以外にも、高周波駆動のDC-DCコンバーターに使えるとする。車載用ディスクリート半導体の品質規格である「AEC-Q101」に準拠する。

TOF方式のLiDARに向けた+15V耐圧のGaNトランジスタ。Efficient Power Conversion(EPC)の写真
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 最大ドレイン電流は、連続時に3.4A、パルス時に28Aである。ゲートのしきい値電圧は、最小値が+0.7V、最大値が+2.5V。オン抵抗は、ゲート-ソース間電圧が+5Vのときに26mΩ(最大値)と小さい。全ゲート電荷量は、1.1nC(最大値)。入力容量は98pF(標準値)。出力容量は66pF(標準値)。帰還容量は20pF(標準値)。ゲート抵抗は0.5Ω(標準値)。ソース-ドレイン間のリカバリー容量(QRR)は0である。

 ダイに保護膜を施し、そこにはんだバンプを取り付けた状態で出荷する。ダイの実装面積は0.85mm×1.2mm。端子数は6個である。動作温度範囲は−40〜+150℃。すでに量産を始めている。2500個購入時の米国での参考単価は0.532米ドルである。